HPLCサンプル調製のやり方
HPLCで分析可能な試料
HPLCはほとんどあらゆる試料に適用できる汎用性のある分析手法。
HPLCの分析可能な物質の範囲は、GCよりも広い。
HPLC用試料の形態
液体:HPLC分析OK
固体:条件付でOK
その試料を溶かす移動相溶媒を見つければ可
気体:ほぼ無理
一般に気体成分は溶液に溶解しない限り、HPLCでは分析できない。
なので、炭化水素など常温で気体の化合物はGCで測定する。
HPLCではほぼ無理。
HPLCサンプル調製のやりかた
HPLCサンプルはきれい
HPLCサンプルはきれいでなければならない。
試料中にタンパク質が含まれている場合には、事前にタンパク質を除く。
試料は溶離液に溶かす
HPLC用試料は原則として移動相溶媒(溶離液)に溶かす。
理由
サンプルが析出してカラムの入口に詰まるのを防ぐため。
0.45μmの使い捨てフィルターでろ過
遠心分離して上澄みを取る
ポストカラム誘導体化
ポストカラム誘導体化とは、
測定対象成分をカラムで分離後、
溶出液に誘導体化試薬などを加えて誘導体化する操作のこと。
検出器に適応させるため、
試料成分をカラムで分離後、
反応部に導いて目的成分を誘導体化する。
誘導体化反応の例としては、蛍光の付与などがある。