FT-IRのお仕事

Fourier Transform Infrared Spectroscopy

キャピラリーカラムの固定相

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キャピラリーカラムの固定相

高極性カラム(ポリエチレングリコール系)

一般に高極性液相カラム耐熱温度が低いことに注意する必要がある。

高極性カラムの固定相

ポリエチレングリコール(PEG)

. H  H
. | |
-C-C-O-
. | |
. H  H

高極性カラムの用途

極性物質(アルコール、アルデヒドなど)の分析

市販カラム名:なんとかWAX


中極性カラム(フェニルメチル系)

フェニルメチル系の中極性カラムは
ジメチルポリシロキサンのメチル基の一部をフェニル基に置き換えたもの。

中極性カラムの固定相(例)

50%ジフェニル50%ジメチルポリシロキサン

. ◎←フェニル基
. |
-Si-O-
. |
. ◎
50%ジフェニル

. CH3
. |
-Si-O-
. |
. CH3
50%ジメチル

中極性カラムの用途

芳香族化合物、農薬など

市販カラム名:なんとか50など


低極性カラム(フェニルメチル系)

フェニルメチル系の中極性カラムは
ジメチルポリシロキサンのメチル基の5%をフェニル基に置き換えたもの。

一般に低極性液相カラムは高極性カラムと比較するとカラムの耐熱温度が高い。

低極性カラムの固定相(例)

5%ジフェニル95%ジメチルポリシロキサン

. ◎←フェニル基
. |
-Si-O-
. |
. ◎
5%ジフェニル

. CH3
. |
-Si-O-
. |
. CH3
95%ジメチル

無極性カラムの用途

ハロゲン化物など

市販カラム名:なんとか5など



無極性カラム(100%メチルシリコン系)

無極性カラムの固定相

100%ジメチルポリシロキサン

. CH3
. |
-Si-O-
. |
. CH3

無極性カラムの用途

炭化水素、有機溶剤、高沸点成分など
(カラムの耐熱温度が高いため)

極性の低いカラムは耐熱温度が高い。

そのため無極性カラムは高沸点物質をGC分析できる。

ただし、無極性カラムでもカラムの選択性はカラム温度が上がるにつれ減少する。

低いオーブン温度(300℃未満)で成分が溶出できるなら、それに越したことはない。

市販カラム名

なんとか1など


無極性カラムの溶出順

無極性カラムを使う場合、一般に沸点の低い成分から順に溶出する。

無極性のカラム液相は
試料の分子構造による極性に対して選択性を持たない。

そのため試料成分は分子の大きさ、
あるいはその反映としての沸点に対応した溶出を行うものと考えてよい。

分子が小さな物質は沸点も小さく、
分子が大きな物質は沸点も大きい。

たとえば試料中の目的物質の沸点差が大きい時は無極性カラムを使用すべき。

沸点差が小さな時は高極性カラムを選択する。


ジメチルポリシロキサンとは

ジメチルポリシロキサンは日常生活でも幅広く使われているシリコーン。

利用例

コンタクトレンズ
エラストマー、
耐熱タイル
防水剤、
潤滑油、
など